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  • 執筆者の写真井上大辅

外出している時、最低でも1度は不安な妄想をする。

例えば、工事現場の前を通るたび、瓦礫が飛んでくる、工事車両が突っ込んでくる、みたいな妄想をして、気構えをする。今この瞬間に大地震が起きたらどうすべきか。どこかから突然ミサイルが飛んできたら。

こんなふうなことが頭をよぎったりする瞬間があるのだが、かといって普段から鬱々としているわけでもないし、神経質に暮らしているわけでもない。身を一瞬たじろがせ、後ずさりさせるものの、すぐに過ぎ去ってゆく、ある種の突風のような不安だ。


常々、不安というものの厄介さを感じている。

漠然と抱かれるぼんやりとした不安は、なおさら厄介で要注意。


私の生活はこれでいいのでしょうか?

私の収入はこれでいいのでしょうか?

私の幸せはこれでいいのでしょうか?

私はこれでいいのでしょうか・・・

迷える子羊ちゃま


どうやっても放っておくことができないのが不安。

ポール・マッカートニーはLet it be

エルサ王女はLet it go

どちらにしたってLife Goes Onで、時は進む。


コロナの影響で長らく公演ができていない(露出がなくなってしまった)現状について、実はそれほど不安を感じていない。

ポールのように夢に聖母が出てきて格言をくれたわけでもないし、エルサ王女のように孤独を押し殺して強がってみせているわけでもない。

自分の不安をパートナーに伝え、意見を言い合い、最善を協議するようになってから、不安とのお付き合いが徐々にイイ感じになってきた。

公演ができない(露出がない)ということは、私と社会やダンスとの隔絶を意味するものではない。断じてそうではない。


そもそも、明日どうなるかも分からない世界を生きている。

私の行動の原動力は不安かそれとも喜びか。

そんなようなことが、私の世界を左右しているように思う。

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